2019.03.20

【法律コラム】出会い系サイトでなぜ金銭トラブルが起こるのか?

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ニュース

          
昨年11月から行方不明になっていた東京の女子大生が、今年の1月、茨木県内で遺体となって、発見されました。
 
その後、この女子大生と最後に接触した35歳の男が、殺人と死体遺棄の容疑で逮捕されました。
 
東京の女子大生と茨城県の35歳の男、一見何のつながりもないようですが、新聞報道によれば、海外の会社が運営する通信アプリを利用した掲示板で知り合ったとのことです。

朝日新聞デジタル(https://www.asahi.com/articles/ASM1T4CBDM1TUTIL019.html)

SNSで知り合った相手から危害を加えられる、あるいは犯罪に巻き込まれることはよく聞く話です。
 
しかし、私がこの事件で注目しているのは、2人の間に金銭トラブルがあったという報道です。
 
この事件の当事者に該当するかどうかは不明ですが、出会い系サイトやSNSなどネット上で知り合った人同士で金銭の貸し借りを行い、その後トラブルに発展することは意外と多いのです。

ネットを通じた”知り合い”の金銭トラブルは多い

私は、悩みを持つ人に専門家が回答するサイトに、アドバイザーとして参加しています。
 
その中で「SNSで知り合った人にお金を貸したのですが、返してくれません。本名も住所もわかりません。どうしたらいいですか?」という質問が多いことに驚いています。
 
SNS上でお金の貸し借りを約束していますから、当然「借用書」はありません。「借用書」がないということは、お金を貸したという証拠がないということを示しています。
 
そうなると、ほぼ回収は無理です。ましてや、本名も住所もわかないとなると、「内容証明郵便」を送ることもできません。
 
結局、高い授業料だと思って、諦めるしかないのです。
 
第三者が聞けば、「会ったこともない人に、なぜ簡単にお金を貸すのか?」と疑問に思うところですが、本人にとっては、たとえSNSで知り合っても、相手は信頼のおける人だと思って行った善意なのです。
 
その善意を逆手に取る相手が最も悪いことはもちろんですが、安易に相手を信用して、お金を貸すことは絶対避けるべきです。
 

まとめ

昔からの友人、知人から、「とても困っている。すぐ返すから○万円貸して!」と懇願された経験を持つ人がいるかもしれません。
 
でもよく考えてみれば、お金を借りたければカードローンなど友人・知人を介さないで解決できる方法はいくらでもあります。
 
そのように安易にお金を身近で調達する人は、お金に対する考え方が世間とずれていると言えます。
 
そういう人ですから、なかなか返してくれず、多くの場合トラブルに発展することが多いようです。
 
ましてや出会い系サイトやSNSなどネット上で知り合った人にお金を貸すことは厳に慎むべきです。