更新:2020.09.26 作成:2020.09.26

【法律コラム】妊娠後に相手が既婚者だったことが判明!

josei-utsu
     
SNSで出会って結婚するケースは、珍しくありません。しかし、相手を十分に知らないまま結婚の約束をした後で、既婚者だったということもあり得ます。以下の事例は、実際に被害に遭った女性の体験談です。

―インスタグラムで男性と親しくなりました。相手は独身で、真剣に出会いを求めていると聞き、お付き合いすることになりました。そのうち、お互い結婚を考えるようになり、私の両親に彼を紹介するまでになりました。

一方、彼の両親は離婚をしており、引き取った母親も数年前に亡くなったと聞きました。ですから、彼の親とは会っていません。

結婚話を進めるうちに、私は妊娠しました。喜んでいた矢先、彼から「実は既婚者で子どもがいる。」と、別れを告げられました。私とは遊びだったとも言われました。そのとき私は、妊娠4ヶ月でした。

私は、一人で産むので認知してほしいとお願いしたところ、「自分にはまったく関係ない、産むにしても堕ろすにしても、一切お金は出さない」、また、彼の奥さんが私を訴えるつもりだとも言われました。

私は、ストレスが重なった結果、うつ状態になり、中絶することにしました。私は、訴えられるのでしょうか?―

SNSがきっかけで結婚までいたるケースは、最近では珍しくありません。特に若い人達は、SNSを一つの「出会いの場」と考えています。しかし、どのような手段で出会っても、相手の素性を把握することは難しいものです。

相談者の女性も、慎重に行動されていたかもしれませんが、まさか妻帯者とは思わなかったのでしょう。

『彼の奥さんが私を訴えるつもりだとも言われました』とありますが、ひょっとしたら、彼が逃げる口実として勝手に言っている可能性があります。

今回の場合、もし彼が妻帯者であることを知った上で交際をすれば、女性は彼と奥さんの平穏な夫婦生活を侵害したことになり、慰謝料を支払わなければならなくなります。しかし、女性は、彼が妻帯者であることを知らず、しかも知らないことについて過失がないようですから、責任はない可能性があります。

逆に、女性に対して結婚する素振りを見せ、女性の両親に会い、さらに妊娠までさせているのですから、彼は女性の気持ちを大きく傷つけたことになります。彼に慰謝料を請求することができる案件です。

ただ、あなたが直接彼に相談しても、言い訳したり逃げたりする可能性がありますから、弁護士に相談することをお勧めします。その際に、経緯を文書にまとめた上で、物証となるもの(SNSやメールのやりとり、レシート、手帳など)を持って、相談をされればスムーズに話が進むと思います。