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パパ活と援交は同じor違う?実態を詳しく解説
昨今、パパ活をする人が随分増えました。
それだけパパ活がポピュラーなものになった証拠ですが、一方で「単なる援助交際(援交)でしょ」と指摘する人も。
実際、パパ活女子がやっていることを考えると、援交との境目は曖昧な気がします。
そこでこの記事では、パパ活と援交の同じ点と違う点を詳しく解説していきます。
なお、パパ活用マッチングアプリに関してはコチラもご覧ください。
パパ活と援交の定義
パパ活と援交の違い(あるいは同一性)を知るには、両者の定義を知っておく必要があります。
そこでWeblio辞書を使い、パパ活と援助交際について検索してみました。
パパ活とは
パパ活とは、「20代~30代の女性がパパと呼ばれる中年男性と食事やデートあるいは大人のカラダの関係を持つことで、見返りとしてお手当てと呼ばれる金銭を受ける活動のこと」を意味します。
この言葉が広まったのは2014年頃から。
SNSで使われるようになると日増しに認知度が高まり、2017年にはパパ活というタイトルでドラマも制作されました。
2023年の時点では非常に多くの女性がパパ活を行っており、その人数はパパ(男性)の2倍以上とも言われています。
そんなパパ活のポイントを挙げると、
- 主に20代~30代の女性と中年男性が行っている
- 食事デートやカラダの関係(セックス)をする
- 女性が対価として金銭を受け取る
という3点になります。
ここで特筆すべきは、セックスをする場合があり、それによって対価を受け取っているということ。
これを簡単にいえば売買春です。
援助交際(援交)とは
援助交際(援交)をWeblio辞書で検索すると、「金銭の援助を伴う交際。主に未成年の女子が行う売春をいう俗語」と書かれています。
援交という言葉が流行ったのは90代後半から2000年代にかけて。
お小遣い欲しさに援交する女子高生が爆発的に増え、社会問題となりました。
しかしながら、児童を性被害から守るという観点から警察当局による取り締まりが強化され、2023年時点では援交という言葉そのものが死語に近くなっています。
そんな援交も、女子がセックスをしてその対価を受け取るという点において売春。
つまり、パパ活も援助交際も、売買春を表現を変えているだけで、本質的には同じだといえます。
あえて違う点を挙げるとするなら、パパ活女子が主に20~30代であるのに対して、援交は未成年の女子がメインということくらいです。
パパ活の実態
「パパ活と援交は違う」「パパ活は売春じゃない」と主張する女性が多いようです。
また、そのように紹介しているサイトも多々あります。
しかし、パパ活と援交は本質的に同じ。
もっといえば、両者とも売買春です。
そこで、パパ活の実態について詳しくご紹介します。
パパ活はセックスありが基本
「セックスは絶対にしない」「食事のみ」というポリシーでパパ活をしている女性もいます。
かつて食事のみを条件としていた援交女子も少数なからずいたので、食事のみのパパ活でも援交と大差なし。
ただし、セックスをしない以上、売春ではありません。
と、ここまでは良いのですが、問題は食事のみが条件ではあまりデートに誘ってもらえないということ。
なぜなら、パパはセックスを目的としてパパ活をしているから。
それに呼応するかのように、大半の女性がセックスありでパパを募集しています。
なお、稀に「食事のみでも構わない」というパパもいますが、その約束が守られるのは最初の2~3回まで。
その後はやはりセックスを求められるようになります。
マッチングアプリ・出会い系サイトで知り合うのが主流
援交が流行っていた頃は、まだスマートフォンが普及していませんでした。
それゆえ、当時の女子高生達は歓楽街で相手を見つけるのが主流。
男性と知り合った後はポケベルで連絡を取り合っていました。
この点において警察は補導という方法で取り締まりを行えたわけですが・・・
パパ活ではマッチングアプリ・出会い系サイトで知り合うのが一般的。
ゆえに、取り締まりが難しいのが実状。
そもそも、マッチングアプリや出会い系サイトは18歳以上が利用の条件で高校生は登録不可となっているため、補導ができません。
その結果、援交よりもパパ活の方が普及が早く、より多くの女性が行っています。
ハイスペックな男女は交際クラブでパパ活
マッチングアプリや出会い系サイトでパパ活をする人が多いなか、一部のハイスペックな男女は交際クラブを使っています。
交際クラブは男女ともに入会審査が厳しく、マッチングアプリや出会い系サイトよりは比較的安全。
ただし、男性側には料金が高い、女性にはずば抜けた容姿じゃなければ誘ってもらえないというネックがあります。
ほとんどのパパは平均的なサラリーマン
パパ活という言葉が普及し始めた頃、パパといえばお金持ちというイメージでした。
それゆえ援交よりも愛人契約に近い形で解釈されていました。
しかし、パパ活女子が増えすぎたため、お手当の相場が低下。
それに伴って、平均的なサラリーマンがパパになるケースが増えました。
彼らのパパ活方法は愛人契約などではなく、月に1~2回ほどの性欲処理。
この点においてパパ活には風俗の代わりという側面があります。
2023年時点でパパ活女子はパパの2倍以上もいると考えられており、今も増加傾向。
明らかに需要と供給のバランスが悪く、今後はさらなるお手当相場の低下が予想されます。
満足に稼げている女性は少ない
援交を行っていた女子はそれなりに大金を稼いでいました。
これは需要(男性)と供給(女子)のバランスがある程度保たれていたから。
援交する女子には希少価値があったため、出会うのが容易だったのです。
一方、現代のパパ活女子はあまりにも人数が多く、アプリに登録しても半数以上は出会えないまま。
運よく出会えた人も1回あたり3~5万円のセックスを月に数回こなす程度です。
バブル期の愛人契約のように、月に百万円以上稼いでいるパパ活女子は皆無。
偶然太パパに気に入られた一部の女性は月に数十万円稼いでいますが、その数はごくわずかです。
犯罪に巻き込まれることもある
援交であれパパ活であれ、犯罪に巻き込まれるというリスクがあります。
女性側に多いのは、盗撮や暴行、軟禁、ストーキング等。
男性側には、ぼったくり、強盗、恐喝、詐欺等のリスクがあります。
これに関して2023年に世間を騒がせたのが、「頂き女子りりちゃん」の事件。
*引用:FNNニュース
歌舞伎町の風俗店勤務のりりちゃん(本名:渡辺真衣)がおじと呼ばれる男性(パパ)達から多額のお金をだまし取っていました。
また、その手口をマニュアル化してSNS上で販売しており、大勢の女性が購入したと言われています。(渡辺真衣容疑者は逮捕済み)
渡辺真衣容疑者がだまし取ったお金は億単位。
販売されたマニュアルのせいで被害に遭った男性の分も含めると、かなりの額になることでしょう。
パパ活のことを知られたくないという思いから被害届けを出さない人が多く、事件として報じられるのは全体のごく一部。
実際には大勢の人が犯罪に巻き込まれているということを知っておくべきです。
パパ活も援交も売買春なので違法行為
「パパ活や援交は違法ではないのか?」と考える人も多いはず。
これに関して法律を調べてみると、概ね下の表のようになります。
セックス | 食事のみ | |
---|---|---|
18歳以上 | 違法 | 合法 |
18歳未満 | 違法 | 違法の可能性 |
*パパ活も援交も同じ
法的にいうと、「女性側の年齢が既に18歳を超えていた場合において、食事や肉体関係を伴わないデートなら犯罪が成立することはない」と解釈されています。
しかしながら、肉体関係があると売買春となり、立派な売春防止法違反。
幸い、日本には売買春を行った当事者に対する罰則はありませんが、違法行為であることに変わりありません。
また、未成年の女子とパパ活を行った場合は、食事のみのデートであったとしても、刑法上の未成年者誘拐罪(刑法224条)に該当する可能性が。
これは女子がパパ活に同意していた場合でも適用されます。
脱税になるケースもある
*引用:日テレNEWS
パパ活に関しては脱税という面で違法行為にあたるという指摘もあります。
実のところ、パパ活で得たお手当も収入とみなされ所得税の課税対象。
そのため、年間で一定以上のお手当を貰ったパパ活女子がそれを申告しない場合、脱税と判断される可能性があります。
SNSやブログで「パパ活で月収数十万円」などと自慢している女性がいますが、その額になると所得税が発生するはず。
仮に確定申告していなければ、自らの違法性をネット上でアピールしていることになるのです。
ちなみに、脱税で有罪となると10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金刑、あるいはその併科。
また、脱税であれ申告漏れであれ、発覚すれば追徴課税となります。(追徴課税は未納期間に対する延滞金も含まれる)
世間一般から決して評価されない
パパ活も援交も売買春という意味で違法行為。
当然ながら、世間一般ではまったく評価されません。
たとえば、週刊誌でパパ活を行っていたと報じられた米山隆一氏は、新潟県知事(当時)の職を辞任しています。
女性であれば、パパ活が発覚したことで就職活動や結婚、親戚付き合いなどに支障が出る可能性があります。
つまり、将来を棒に振るリスクを秘めているわけで、男女共に安易に考えてはいけないのです。
パパ活パーティーを主催しても違法
*引用:女性PRIME
「パパ活がブームなら、パーティーを主催して稼げばいい」と考える人もいることでしょう。
たしかにニーズはありそうですが、これは売春防止法違反(周旋、契約など)となります。
売春防止法は売買春の当事者には罰則を定めていません。
しかし、女性を集めて売春グループを組織したり、売春宿を経営したりした者には、罰則があります。
その一例が上の画像にある事件。
売買春目的の男女を集めて斡旋したとして、橋本淳邦容疑者が逮捕されています。
罰則の内容は二年以下の懲役又は五万円以下の罰金と、刑事事件としては比較的軽め。
ただし、逮捕・有罪となれば会社から懲戒解雇されるのは確実。
成人していれば実名報道となるので、罪を償った後も影響が残ります。
立ちんぼは違法行為
*引用:日刊スポーツ
パパ活や援交と称して立ちんぼを行う女性がいます。
また、ホストクラブの飲み代が払えない女性客に対して、ホストが立ちんぼを強要するケースが問題になっています。
立ちんぼといえば女性が街頭でセックスの相手を募集する行為。
セックスして対価を得るという部分はパパ活や援交と同じなのですが・・・
街頭にて売春目的で客引きをするのは法律違反。
実際、大阪で立ちんぼを繰り返していた女性が逮捕されています。(上の画像参照)
また、立ちんぼのメッカとされる東京・歌舞伎町の大久保公園周辺では警察が大規模な取り締まりを実施。
2023年の1~9月に売春防止法違反で現行犯逮捕された女性は80人にのぼっています。
デート未成年者に飲酒させても罪にはならない
パパ活や援交は度々食事を伴います。
その際、二人で飲酒することもあるはず。
問題は女性が未成年者だった場合ですが・・・
親権者でも監督代行者でもない単なるデート相手が未成年者の飲酒を止めなくても、罪にはなりません。
未成年者本人も罪に問われることはありません。
ただし、未成年者にお酒を提供したお店には、たとえ未成年者であることを知らなかったとしても罰則があります。
つまり、お店に迷惑がかかることに。
そもそも、未成年者の飲酒が禁じられているのは、身体に悪影響があるから。
そういう意味では、目の前で未成年者が飲酒していたら止めるべきです。
パパ活や援交の今後
物価が上昇し国民の生活が益々厳しくなる中で、パパ活があるから生活が成り立つという女性がいるのも事実。
すでに売春防止法という法律があることも考えると、これ以上厳しい法律ができる可能性は低いと考えます。
ただし、パパ活の温床となっているマッチングアプリや出会い系サイトに対して、より厳格な対応を求める動きは出てくるかもしれません。
というのも、マッチングアプリや出会い系サイトは、内部でパパ活が行われていることをほぼ黙認しているから。
利用規約にて禁止としてはいるものの、実際にはパパ活が行われていることを知りながら見て見ぬふりをしています。
それでいて会員を必死に集めているわけで、これでは前述したパパ活パーティーを主催した橋本容疑者と大差ありません。
また、マッチングアプリや出会い系サイトを原因として犯罪に巻き込まれたり、性病に感染したりする人が増えています。
こうした背景から、国会でマッチングアプリや出会い系サイトのことが取り上げられる可能性が。
運用ルールが厳格化されれば、結果的にパパ活をしにくい状況が生まれるかもしれません。
なので、女性は「パパ活でエッチすればいつでも稼げる」などと安易に考えないようにしてください。
援交の今後
パパ活に押される形で援交という言葉はほとんど使われなくなりました。
それでも、未成年者の女子が行うパパ活=援交と定義するなら、今後はさらにしにくくなるのは必至。
2023年は某芸能事務所創業者による少年への性加害が話題になりました。
また、世界的にも未成年者の性的行為に関しては厳しくなる風潮があります。
これらによって「児童を性被害から守る」という意識はより強くなっていますから、援交に関連する行為は厳しく規制されていくはず。
現時点でも16歳未満とのセックスは違法、18歳未満とのセックスは条例違反となっています。
まとめ
この記事では、パパ活と援交についてご紹介しました。
定義上、パパ活は大人の女性がするもの、援交は未成年者の女子が行うものとして区別されます。
ただし、やっていることはどちらも同じ。
率直にいえば売春であり、違法行為です。
世間的にも褒められる行為ではなく、特に女性はパパ活していたことが知られるとその後の人生に影響する可能性が。
それだけのリスクを負っている割にはさほど稼げず、リスクに見合っているとはいえません。
パパ活や援交をする際はこのことをよく理解し、慎重に判断してください。