2019.04.25

出会い系アプリを通じた売春容疑で9人逮捕!アプリの安全性強化が課題

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2019年4月9日(火)、愛知県警は出会い系アプリを利用して売春を仲立ちした容疑者9人を逮捕したことを発表しました。売春防止法違反(周旋)の疑いで名古屋市中区新栄1丁目の職業不詳木野康平容疑者(27)など、総勢で9人が逮捕される事態となりました。

売春容疑の概要

具体的には木野容疑者と他の仲間が共謀して、同市中区内で20代の女性2人を出会い系アプリで知り合った男性客2人と引き合わせて売春を斡旋した容疑に問われています。男性客は1回2万円で取引に応じたということです。

木野容疑者に関しては売春グループのリーダー格として、出会い系アプリを悪用して売春を斡旋していました。この売春グループでは女性10人ほどが働いていたことも明らかになっています。

出会い系アプリやマッチングアプリ、恋活や婚活アプリなど、近年ではオンライン上で男女の出会いを促すサービスも増えてきています。そうした中でこうした売春の事件が起こることも珍しくなく、男女共に気をつけたい部分です。
今回の事件では、木野容疑者を中心とした男性が、出会い系アプリ上で女性に成りすまして他の男性会員とやりとりしていたことが明らかになっています。

アプリでの出会いは慎重に

アプリを通じて真剣な恋人探しをしている人もいる一方で、身体の関係を求める会員がいることも明らかになった事案です。売春は法律でも禁止されている行為であり、アプリを通じて知り合った男女がお金を介して性行為をすることは認められていません。
出会い系アプリを利用する際は、相手のプロフィールや出会いの目的などを十分に確認しておく必要があります。また、マッチングしてもすぐに直接会うのではなく、メッセージのやりとりを通じてお互いの交流を深めることもポイントです。売春をもちかけてくるような相手であれば、ブロックをするなどして関係を断ち切ることが求められます。

出会い系アプリやマッチングアプリに関しては、安全性やセキュリティ面における不安の声が多いのも事実です。特に女性の場合は信頼性や安全性を重視する傾向にあります。アプリの運営側としても、本人確認や身分証明書の提示などを徹底して、健全な出会いを求めていない利用者を排除していく動きが必要です。

基本的には男女の健全な出会いや恋活、婚活をサポートしているアプリが多い中で、売春の事件が起きることでマッチングアプリ離れが加速してしまう懸念もあります。今後の日本社会について、2035年には男性の3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚になると予測されるデータもあります。そうした中で、少子高齢化を解決し、結婚に前向きになれる社会を作っていくための仕組み作りも喫緊の課題です。

マッチングアプリに求められる役割

学校や職場など、自然な形での出会いが減っている面もある中で、マッチングアプリや出会い系アプリに求められる役割や期待も大きくなっています。マッチングした相手とメッセージのやりとりや交流を深めることで、リアルでの出会いにつながるサポートしているのがアプリの存在でもあります。

そこから進展して交際や結婚に結びつくという事例も出てきています。こうした好循環を継続していくことで利用者の増加につながり、ひいては交際や結婚に対して前向きになれる社会の実現につながっていくと考えることができます。恋愛や結婚に関しては、個人の考え方や経済状況に左右される部分も少なくありません。それでも、真剣に恋愛や結婚をしたいと考えている方が安心かつ安全に楽しめるようにする努力がアプリの運営側には求められているのです。

そうした取り組みを社会全体で促進していくことによって、健全な出会いを求める男女が増えていくことが期待されます。今回のような売春事件を教訓にして、今後同じような事件が起こらないようにすることが重要です。社会全体としても、アプリに対する安全性や信頼性について見守っていく必要があります。