出会い系・マッチングアプリで詐欺にあったときの対処法一覧
出会い系サイトやマッチングアプリでは、悪質なユーザーに出会わないよう被害を未然に防ぐのが大事。しかし、悪質なユーザーは一般的な会員になりすまして活動しているため、「未然に防ごう」と思っても被害に遭ってしまう可能性があります。
トラブル・事件に巻き込まれた場合、すぐに専門家に相談するべきです。ただ、「どこに相談していいかわからない」と考える方が多いのも事実。そこで、この記事では、出会い系サイトやマッチングアプリでトラブル・事件に巻き込まれたときの対処法について解説します。
出会い系サイトとマッチングアプリの違い
はじめに、出会い系サイトとマッチングアプリの違いをおさらいしておきましょう。厳密に言えば、出会い系サイトとマッチングアプリは別物とされることが多いです。
出会い系サイト | マッチングアプリ | |
---|---|---|
目的 | 総合的な出会い(婚活・恋活、友達探し、大人の出会い) | 婚活・恋活のみ |
アダルト目的 | ||
既婚者の登録 | ||
料金システム | ポイント制 | 月額課金制 |
キャッシュバック | あり | なし |
業者・サクラ | 多い | 少ない |
トラブル・事件のリスク | 高い | 低い |
これらを踏まえた上で、出会い系サイトとマッチングアプリの違う点を説明をしていきます。
大人の出会いができるかどうか
基本的に、出会い系サイトのほうがトラブル・事件のリスクは高いです。なぜかというと、大人の出会いも認められているからです。
セクシーな写真の女性が男性を誘惑するような書き込みをしていると、ついメッセージを送りたくなってしまうのが男心ですよね。だからこそ、出会い系サイトではマッチングアプリより業者が多いのです。
料金システムがポイント制かどうか
また、「ポイント制」という点もトラブルになりやすい部分。出会い系サイトでは、有料のポイントを消費しなければ、女性にメールを送ったりプロフィールを閲覧することができないようになっています。
つまり、悪質な出会い系サイトに登録すると、出会えもしないのに女性とのメールが延々と続き、半永久的にポイントを消費させられてしまうのです。出会い系サイトを利用する場合は、そのサイト・アプリが健全かどうかしっかりチェックしなければなりません。
出会い系サイトでよくあるトラブル
ここからは出会い系サイトでよくあるトラブルを紹介します。出会い系サイトでは、そのサイト自体が健全であるかどうか、また大人の出会いをすることになった場合、相手は本物の女性であるかどうかを確認してください。
ポイントを消費しても出会えない
悪質な出会い系サイトでは、ポイントを消費しても出会えません。悪質な出会い系サイトに見られるパターンとしては、以下のとおりです。
● プロフィールをほとんど書いていないのに女性から誘惑される
● 「メッセージの開放」などの機能がある
● 待ち合わせ場所に相手が来ない
● LINEなどの交換ができない
これらの特徴が見られた場合、悪質な出会い系サイトです。実際に、悪質な出会い系サイトに登録すると、プロフィールを設定していない状態でも女性から大量にメッセージが届きます。
こういった出会い系サイトでは、女性にメッセージを送っても出会うことはできません。「出会うためにはメッセージの開放が必要。メッセージの開放をするには数万円必要で…」とさらにお金を請求されてしまいます。
出会えないのも当然で、登録されている女性はすべて架空の会員なのです。これらはボット(機械)が登録した男性に対して自動でメッセージを送るようになっているのです。実際に試してみたところ、違う都道府県に設定して再登録しても、同じ女性から同じメッセージが届きました。
金銭を要求された
出会い系サイトでは金銭を要求されることもあります。流れとしては、出会い系サイトで女性と出会ったあと、「旦那」「彼氏」が出てきて金品を脅されるというもの。
その場でお金を払ってしまうと、取り返すことは不可能に近いです。出会い系サイトで異性と出会う際は、注意を怠らないようにしてください。
マッチングアプリでよくあるトラブル
次に、マッチングアプリでよくあるトラブルを紹介します。マッチングアプリは出会い系サイトより安全です。しかし、安全な分、多種多様なトラブルが存在するので気をつけてください。
相手が既婚者だった
マッチングアプリは既婚者の登録を禁止しています。しかし、中には「既婚者がいた」という報告も多いです。
pairs, 既婚者の友人出てきたからスクショした。
— 統合開発環境 (@sadnessOjisan) November 1, 2019
マッチングアプリ使ったことあるけど、会ってみたら既婚者でしたってのが何度か続いたので疲れて辞めた勢
— ジョびンコ (@JJakob1919) January 3, 2020
こちらが「独身だ」と思っていたにも関わらず、相手が既婚者だった場合、出会いにかけた時間・労力・お金が無駄になってしまいます。そうならないためにも、未然に防いだりきちんとした対処をしたりするのが大事です。
恋人・配偶者がマッチングアプリに登録していた
自分の恋人・配偶者がマッチングアプリに登録していた、というトラブルも多いです。
旦那がマッチングアプリしてる
の知ってから気持ち悪くて拒否反応— ゆか (@pV24CQ9LL926mta) January 7, 2020
一昨日旦那がマッチングアプリ登録してるのが分かって消したと嘘つかれたのに昨日気付いて喧嘩になって、その上家事も何もしないからなんかもう疲れたよカニは
— 紅秒針 (@kurenaibyousinn) November 8, 2019
結婚しているにも関わらず、他の異性とセックスしてしまうと「不貞行為」とみなされます。不貞行為は離婚事由に当てはまるため、慰謝料を請求できる可能性もあります。
ぼったくりバーに連れていかれた
ぼったくりバーに連れていかれて違法な料金を支払わされる、というケースもあります。
最近、マッチングアプリでぼったくりバーへ連れてかれる詐欺被害が多発してらしいですね。
手口は「飲み友募集」 という感じで脳みそち〇この男性に近付き、バーに連れてくという単純なもの。
被害額は1回10万円程度で、女性はその店からバックマージンを貰うという構図。
世も末ですね。
— YUYA(中小企業の経営者) (@yuya_cmo) July 18, 2019
流れとしては、女性に「行きつけのお店があるから」とぼったくりバーに連れていかれ、ほとんど飲み食いしていないにも関わらず数十万の料金を請求されるというもの。払ってしまってからでは遅いので、十分気をつけてください。
マルチ商法などの勧誘を受けた
マッチングアプリをマルチ商法やネットワークビジネスの勧誘に使っている方もいます。
【悲報】俺氏、マッチングアプリで新型マルチ商法に引っかかる。
酒の肴に最高なネタができました!!!— コクエン (@kokuen0) April 19, 2019
マッチングアプリは婚活・恋活目的以外で利用することができません。勧誘された場合、すぐに通報してブロックするようにしてください。
結婚詐欺被害に遭った
マッチングアプリでは結婚詐欺被害も報じられています。実際に、結婚する意欲を見せて、女性から金銭をだまし取ったりするトラブルが頻発しています。
結婚詐欺はれっきとした犯罪です。被害に遭った場合は、「高い勉強代だ」と諦めずにかならず専門家に相談してください。
トラブル・事件の対処法
ここではトラブル・事件に対する対処法をまとめます。マッチングアプリでトラブル・事件に出くわした場合、これらの行動を取ってみてください。
運営会社に問い合わせる
サイト・アプリ自体に「おかしいな」と思う点があれば、運営会社に問い合わせしてください。優良な出会い系サイト・マッチングアプリは24時間365日サポートしてくれます。
悪質な出会い系サイト・マッチングアプリでは、サポート自体なかったり運営会社が不透明だったりする恐れがあります。この場合、他の対処法を取るようにしましょう。
通報・違反報告する
相手から嫌がらせや誹謗中傷を受けた場合、通報・違反報告しましょう。優良な出会い系サイト・マッチングアプリであれば、相手は強制退会処理させられます。
この場合、相手から先にブロックされてしまわないように注意してください。相手から先にブロックされてしまうと、通報・違反報告できなくなってしまいます。
国民生活センターなどに連絡する
国民生活センターとは、消費者庁が管轄している独立行政法人です。公式サイトによると、このように紹介されています。
国民生活センターは、国民生活の安定及び向上に寄与するため、総合的見地から、国民生活に関する情報の提供及び調査研究を行うとともに、重要消費者紛争について法による解決のための手続を実施しています。
国民生活センターに相談することで、解決に導いてくれます。詳しくは国民生活センターのこちらをご覧ください。
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/sakurasite.html
探偵に頼んでみる
「パートナーが出会い系サイトに登録している」「パートナーがマッチングアプリで不倫をしている」というトラブルの場合、探偵に頼んでみるのも効果的です。
不貞行為を立証するには証拠が必要です。具体的には、「パートナーが出会い系サイト・マッチングアプリで異性と出会いセックスした」と第三者が見てもわかるような事実を集めなければなりません。
探偵に頼めば、GPSなどを駆使して不倫の事実を突き止めてくれます。また、ラブホから出てきたところを写真に撮って送ってくれるため、証拠を集めやすいです。
SNSなどを利用する
SNSなどを利用して情報を集めるのも大事です。「◯◯(出会い系サイト名) 要注意人物」などで検索すると、既婚者などの情報を手に入れることができます。
被害に遭った場合も、SNSを利用して情報を集めることもできるでしょう。結婚詐欺師などは、同様の手口でたくさんの異性からお金を集めている可能性が高いです。SNSを利用すれば、「同じ被害に遭った」という方たちと情報を共有することも可能です。
専門家(弁護士・司法書士)に相談する
最終的には専門家に相談するのをおすすめします。専門家に相談しなければ、自分の力で動こうとしてもなかなかうまくいきません。
専門家に相談する場合、出会い系サイトやマッチングアプリなどネット上のトラブル・事件に強い方を選んでください。専門家といっても、専門分野が多岐にわたるからです。
また、「いきなり専門家に相談するのはちょっと」という方は法テラスを利用するのもおすすめ。法テラスを利用すると、30分だけ無料で専門家・司法書士に相談できます。
トラブル・事件に遭ったときの連絡先
最後に、トラブル・事件に遭ったときの連絡先を紹介します。一人で悩まずに、まずは連絡してみましょう。
アドレス | 電話番号 | |
---|---|---|
国民生活センター | http://www.kokusen.go.jp/map/index.html | 消費者ホットライン:188 消費者ホットライン平日バックアップ相談:03-3446-1623 |
丹誠司法書士法人 | https://deaisagi.tansei-legaloffice.jp/deaihelpcom/ | 0120331186 LINEもしくはメールで無料相談可 |
特に、丹誠司法書士法人は出会い系やマッチングアプリで起きる詐欺被害を得意としている法務事務所です。
業者の対応にも慣れていることから対応スピードは迅速で、気軽にLINE登録から無料の相談も可能。
詐欺被害やトラブルに巻き込まれたら、なるべく早く司法書士に相談しましょう。
まとめ
出会い系サイトやマッチングアプリが普及するにつれ、トラブルや事件も多発しています。簡単に出会えたり恋人ができたりするのは良いことですが、「トラブルや事件に巻き込まれる可能性がある」ということも意識しておきましょう。
トラブルや事件に巻き込まれた場合、ここで紹介した対処法を取ってください。一人で悩んでいてもなかなか前に進みませんし、自分が苦しいだけです。