2019.04.25

「マッチングアプリ利用状況調査」からわかる独身女性の思考

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2019年2月28日(木)から3月8日(金)にかけて、マイナビライフサポート結婚相談所ナビが「マッチングアプリ利用状況調査」を実施しました。調査対象は20歳から39歳の独身女性となっています。この度、調査結果が公表されましたので、そのデータについて分析していきます。

マッチングアプリ利用経験者はおよそ3割

調査はインターネット調査となっており、有効回答数は2,301名と公表されています。北海道・東北から九州・沖縄地方にいたるまで、地域ごとに分けて調査を行っており、地域ごとの利用状況を確認できるようになっているところが調査結果の特徴です。

実際にマッチングアプリを利用した経験がある方については、全国でおよそ3割弱という結果になりました。地域ごとに大きな違いが見られるわけではなく、各地域共に2割から3割台の女性がマッチングアプリを利用したことがあるという結果になっています。最も高かった利用地域は中国地方の31.2%、最も低かった地域については四国地方の20.8%となっています。

近年は晩婚化や未婚率の高まりを受けてマッチングアプリの普及も進んでいますが、それほど利用率の向上につながっているとは言い難い状況です。やはり、まだまだ学校や職場など、自然な形で出会って交際、結婚へ進むことを理想としている人が多いのではないかと考えられるデータでもあります。

マッチングアプリは安全性がポイント

一方で、現時点では恋人を欲しいと思っておらず、仕事や趣味、友人との時間を楽しみたいという女性が多いことも想像されます。また、マッチングアプリを利用することで気軽に異性に出会えるチャンスも増えてきましたが、安全性に対する不安の声も多く寄せられています。

今回の調査では、マッチングアプリの未経験者に対して、今後マッチングアプリを利用したいかどうかという点についても回答を求めています。その結果を見てみると、利用したいと思う人の割合が15%程度で、利用したいと思わない人の割合が85%程度となっています。

こちらも地域ごとにそれほど大きな違いが出ているわけではありません。今後、マッチングアプリを利用したいと思う割合が最も高かったのは中部地方の15.7%で、最も低かったのは北海道・東北地方の11.3%となっています。

数多くのマッチングアプリが登場している昨今の状況ですが、意外にも利用したいと考えている未経験者はそれほど多くないことがわかります。特に安全性やセキュリティ、プライバシーに関する不安の声が多いのも事実です。

どういったマッチングアプリであれば利用したのか尋ねた調査によれば、「身元がきちんとした人が審査に合格しているアプリ」、「個人情報が適切に守られているアプリ」、「セキュリティがしっかりしていて個人情報が漏れないアプリ」などといった回答が多くなっています。

この調査結果からも、マッチングアプリに対するセキュリティやプライバシーに懸念を抱いている人が多くいることを認識することができます。マッチングアプリ側として今後の利用者増加を図っていく上では、いかに安全性や信頼性、セキュリティの万全さをアピールしていくかが課題になっていると考えることもできます。

日本社会の為にもマッチングアプリの普及も必要

今後の日本社会に関して、2035年には男性の3人に1人、女性の5人に1人が生涯未婚になると予測されるデータもあります。その中でいかに男女の出会いの場を提供するかという点についても、社会的な課題となっています。マッチングアプリに求められる役割も大きく、未経験者をいかに取りこむことができるのかについても課題の1つです。

現状では、20歳から39歳の独身女性のマッチングアプリ利用率が3割弱、未経験者で利用したいと考えているのが15%程度という実態があります。この数字を少しでも改善するべく、アプリ側の今後の施策にも期待が高まっていくところす。男女が自由な出会いや恋愛を楽しめる社会になっていくことが、生涯未婚率の減少や少子高齢化に歯止めをかけるためのポイントです。